昨年に続きにエランでの遠征を企画しました。今回は走行距離約1600Kmの遠征で、長野県蓼科のビーナスラインを中心としたイヴェントです。
今回はエランの準備と今だ不安の残るドライバーのリハビリが主題です。職場には5月19日から22日までやや長いお休みをいただきました。
エランは前回の帰広時に4速のギアが突然抜ける症状とエンジンがぐずるが出ました。エンジンのぐずりはプラグの劣化が原因であろうとの判断で、その場で新品に交換して以来まったっく症状が出ないのでそのままとしました。ミッションは載せ替えを敢行しました。手持ちに1台分のパーツはあったのですが、時間の節約のため、なべちゃんのショップに保存されていたコンプリートのミッションをオーバーホールして載せ代える方針としました。ただ、オーナーが4月のはじめから風邪症状が取れず、普通に走れる程度のチェックでイヴェントを迎えることになってしまいました。そのせいでテストが全くできず、2速のシンクロに新品を使ったにもかかわらず、不調のまま参加になりました。逆に、運転技術向上の場になるか?
集合場所は長野県の”リゾートホテル蓼科駐車場”なので、まっちゃんにあらかじめ「蓼科親湯温泉」というホテルを予約していただき、前泊の予定で朝5時に広島を出発しました。12時間を予定した長旅です。というのも、天候も不安定で、さらにG7広島サミットと時期が重なり、広島市から東に向かって出る高速道路が広島空港まで閉鎖され、一般道を東進するしかないという記念すべき困難な状況での出発でした。
今回も参加車両は同じで、同伴車両は黄色の”まっちゃん”号です。諮らずもウクライナカラーとなりました。
いつもの”なべちゃん”にナビ兼ドライバーをお願いし、なべちゃんだよりでの参加です。遠征距離は片道約700Kmのロングドライブです。
大雨の中、一般道を福山西まで走り、その後高速道路に乗り山陽道→新名神→名神→中央道のコースで諏訪インターチェンジを目指します。今回は日頃の行いに問題があったのか雨雲を引き連れて東進したようで、終始一貫大雨でした。トラックが巻き上げる水しぶきで視界が遮られるので、事故渋滞に突っ込まないようにナビも一生懸命前方注意して走ります。予定通り夕方5時ころに宿に到着しました。
まっちゃんに予約していただいた「蓼科親湯温泉」は大正15年創業とのこと、数々の文豪や岩波書店の創業者に愛された宿であったとのことで、写真のように図書館のような素敵な宿でした。
宿から”蓼科リゾートホテル”までは5分ほどのすぐそばでした。心配していた雨もきれいに上がり絶好のドライブ日和になりました。
到着後、懐かしい顔、新鮮な顔と対面してDグループの列に並びました。
今回はリーダーは神戸のベテランMさんで、安心してついていくのみです。
写真は20年前にエランの購入や購入後のボディーカラーなど悩んでいたころに相談に乗っていただいていた「仙台の青エランさん」の個体を岐阜のYさんが引き継がれたもので、とても懐かしく思いました。その前の赤いエランはリーダーのMさんです。
「蓼科リゾートホテル」から「三分一湧水館」までは霧のなか少し寒いくらいのツーリングでしたが、無事に昼食のレストランに到着しました。お昼は名物の「そば」をいただきました。
この施設は分水嶺を意識して作られており、展望台がありました。景色と勢ぞろいしたエラン42台を写真に収めました。
午後からはむしろ暑さを感じる中、信州の広々とした高原、農場、牧場、白樺林などを堪能しながらツーリングを続け集合写真を撮りました。途中、清里高原の清泉寮でおいしいソフトクリームをいただく休憩も入っています。
ここでは記念の集合写真を撮りました。というか休憩していたらいつの間にか終わっていました。
清里高原から本日の終点の蓼科リゾートホテルまでは標高2000mの信州峠、麦草峠などキャブの調子がおかしくなるほどの高地を走ります。ベテランのリーダーがその点を考慮されて、一部の休憩所での停車をキャンセルされたのですがここで問題発生。たまたま、キャンセルに気づかず後続車が休憩所に停車しリーダーが行ってしまったのであわてていると、後続の1台のマフラーが落ちたとのトラブルが発生、修理を待つことにしました。この間リーダーに携帯電話で連絡を取ろうとしましたが電波不良でつながらず。仕方ないので、針金で応急的な修理が終了するのを待って、私がリーダーの代役で終点を目指すことになりました。
携帯電話のナビとなべちゃんのサポートを頼りに蓼科リゾートホテルを目指します。後続車の様子に注意しながら一生懸命走っていると、路肩でH.A.さんが車から降りて我々に停車の合図をされています。「どうされました?」「連れのS1のバッテリーが死んだみたい。押しがけするから手伝って。」
なべちゃんと3人で押して、オーナーが再始動に挑戦、見事復活しました。これを機にH.A.さんのグループにコバンザメ作戦で目的地に向かうことができました。
細切れの地図ではイメージが和わかないかと思い、ここに本日の走行全図のまとめを掲載しておきます。
ホテルのチェックインは主催者のはからいで非常にスムーズ。参加の印の首にぶら下げたネームカードですべてOK。すぐに温泉をいただきパーティーに備えます。
と、部屋に帰ったら 同室のダブルKさんたちが既に酒盛りを初めていらっしゃいました。彼らは名前もエランも同じでしかも私と同年とのこと。偶然の一致にびっくり。
今回は18:30頃よりバイキング形式の料理と飲み放題でのパーティーでした。前回のツーリングでスピナーが外れてダメージを受けたけれど、今回復活して参加された方が乾杯の発声をされました。
今回は驚くことにうら若い女性がS1を購入されて参加されたので、彼女が特別賞を受賞されました。そのあとは主催のSさんたちとおそらくはH.A.さんがいろいろな賞品を用意され、じゃんけん大会で盛り上がりました。
ホテル駐車場に集合ののち、ツーリングスタート。本日はお目当ての「ビーナスライン」を走って「美ヶ原高原」の道の駅を目指します。
本日は晴天に恵まれ、霧の発生もなく絶好のツーリング日和です。出発前に地元の仲間の方からリンゴジュースと早生品種のサクランボをおみあげに頂きました。ありがとう。
このコースは絶景続き。雄大な景色を堪能しながらエランツーリングを目いっぱい楽しむことができました。何度でも走りたいコースです。
最後の集合場所は「美ヶ原高原道の駅」で、日本で一番の高地にある道の駅とのこと。北アルプスの山々には雪が残っており、雄大な景色を堪能することができました。お見上げを買って帰路に備えます。
次回のエランツーリングは三重県 伊勢志摩開催、次々回は埼玉とのことでした。是非参加したいものです。
12:00 頃にこの地で解散となりました。岡谷インターから中央道を名古屋に南下し名神および新名神を利用して広島に帰るルートを選択しスマホナビを頼りに帰路につきました。京都付近での渋滞を心配しましたが、2Km程度のもので、大したロスはありませんでした。
行きと同じで帰りもG7サミットにゼレンスキーさんが参加されたこともあり、広島市内への高速道路は閉鎖されていました。福山西から国道を通って広島市内に入りましたが、まだ警察車両があちこちに見られました。なべちゃんに運転をお任せで22:00頃には広島に到着しました。晴天に恵まれ、予定より早く到着することができました。
5月22日 月曜日 もお休みをいただいて正解。65歳になり、今後は無理しないようにエランライフを楽しみます。nomi号は頼もしく走ってくれました。大雨のなか雨漏りも少しあり、天日干しをしました。