エラン ツーリング 2018 in SHONAN

 昨年の愛知に続き、2018年もエランでの遠征を企画しました。今回も走行距離約2000Kmの長距離遠征で、憧れの大磯への挑戦です。

事前の整備

アルミラジエター インダクションボックス

(アルミラジエター、ステアリングラック、インダクションボックス)

 前回のツーリングでステアリングの遊びが多いので、次回には交換して参加しようと決心していました。
 ラックそのものはセブンから取り外したものがエラン用と同じであるとのことでそのまま使用することにしました。タイロッドエンドも交換しましたが、まさかのトライアンフ用で、少し長いもの。仕方なくアームを少し短く切り、ネジ山を追加して調整しました。
 ここまでやるとついつい悪い癖で、ラジエターを26R用のアルミ製に交換することに。これはかなり前にヤフオクで漏れがあることを承知で格安で手に入れたもの。なべちゃんだよりでアルミ用の接着剤で漏れを修理したものです。エランに取り付けるためにステーを作り、手動のファンスイッチを廃止して無限製の水温センサーでファンをコントロールする仕様の変更しました。このためのリレーなどの配線はすべて自分で行い、1週間程度のテストで本番となりました。少し心配。
 私のエランはファンを回すとむしろアイドリングが上がる状態でした。まっちゃんより冷たい空気をキャブに供給する方が良いとのアドバイスをいただき、手持ちであった(これは確か新潟のカズセイさんから譲っていただいたものです。)ノーマルのインダクションボックスを導入することにしました。ロータスのエンジニアが考えたことは確かで、アイドリングは安定して少し高くなりました。冷たい空気の御利益を実感、アイドリングを少し下げて出発しました。

2018年10月5日(金曜日 前日)

 いつもは春にあるイヴェントですが、今年は秋に開催されました。集合場所は静岡県の”伊豆の国市 いちごプラザ”なので、まっちゃんにあらかじめ南熱海の”海辺の湯の宿 平鶴”を予約していただき、前泊の予定で朝6時集合で広島を出発しました。11時間を予定した長旅です。

出発  往路

(出発)

 今回も参加車両は同じで、同伴車両は黄色の”まっちゃん”号です。
 いつもの”なべちゃん”にナビ兼ドライバーをお願いし、なべちゃんだよりでの参加です。スマホナビにも慣れて、遠征距離は約724Kmのロングドライブです。

   往路で nomi号のキャブの調子が今一つでした。高地になるとぐずる→空気が薄くなるとぐずる→燃料が濃くなるとぐずる→前回の教訓でジェット類を準備していましたのでエアージェットを5番大きくしました。正解でした。

 雲に隠れた富士山を拝み、新東名高速道路を降りて、熱海の古びた道幅の狭い、しかも、かなりの急勾配の街並みを下りました。夕方5時ころに到着。宿は海沿いにあり、本当は台風25号が近づいていたので、高潮を心配しましたが、地元の人たちに「今回は心配ない」と言われ安心。それでも駐車場をなるべく海から遠ざけました。
 温泉を楽しみ、熱海の幸を堪能、地酒も適当に飲んでご機嫌で明日のイヴェントに備え床に就きました。

2018年10月6日(土曜日 第1日目)

 宿から”伊豆の国市 いちごプラザ”までは40分ほどかかります。伊豆半島の付け根を東から西に横切る格好です。

ブリーフィング ブリーフィング

(ブリーフィング)

 到着後、懐かしい顔、新鮮な顔と対面して1時間ほど待ちました。
 結局32台の参加であった由。タイムラリーのルールの説明を受けて、駒図を頼りに出発です。なべちゃんのナビに従ってのドライブです。

箱根山中 箱根山中

(箱根山中)

ラリー中 ラリー中

(ラリー中)

 イヴェントは設定スピードで3コースを走り、指定のスピード(タイム)との誤差を競います。
 ところが、先週の台風24号でコースが荒れていること、近隣の住人からのクレーム?もあり2コースはキャンセル。最後の1コースのみとなりました。
 「指定は39Km/hです。カーブでスピードが落ちるので、直線では2割増しくらいで走ると丁度良いですよ。」とオフィシャルの方がアドバイスしてくれたことを心掛けて走りました。あまり無理なスピードではなく、「うまく走れた。」と実感していました。
 右の地図の黒い線がおそらく走行路で点線がラリーのコースです。

 大磯プリンスホテル 大磯プリンスホテル

(大磯プリンスホテル)

 無事にと言いますか、2台のエランが車載車のお世話になったそうです。競技が終わると駒図に従って大磯プリンスホテルを目指す設定になっていました。
 これまでのイヴェントは先導車の後ろをついて走っていたので、駒図を頼りに走るのは初めての経験です。先導車がいない分不安もありましたが、駒図の目印に到達する度に喜びを感じながら、箱根の素晴らしい景色を堪能しながらのドライブでした。競技ではないので途中で思い思いに配布された弁当を食べる自由もありとても良い企画だと感心しました。15:00頃には湘南の海岸沿いの湘西バイパスを海風を感じながら走り、大磯プリンスホテルに到着しました。湘南は太平洋に開けた開放的な雰囲気で、「このような雰囲気で育つのが湘南ボーイなのか」と広島育ちの私とは全く違う環境に、全く違う感性の人たちが育つものと思い至りました。

 今回は17:30頃よりパーティーに先駆けて、中村史郎さん監修の「ロータスエラン・エリートのデザインに関して」の講演がありました。エランとエリートを題材にプロのデザイナーの観点からのお話で非常に興味深いものでした。実際は代役の若い方の講演でした。
 パーティー冒頭、最近お亡くなりになったコベントリーガレージの山本社主に献杯しました。パーティーそのものは例年とほとんど同じ進行で、タイムラリーの成績発表と表彰がありました。ところがビックリ。なんと5位入賞していました。
 沢山の商品をゲットしました。二次会も計画されていましたが、広島勢はお疲れでそのままお休みタイム。

2018年10月7日(日曜日 第二日目)

 翌朝は娘の誕生日を知らせるラインの音で目覚めました。
 本日はかの有名な大磯ロングビーチの駐車場でのジムカーナです。

大磯ロングビーチ駐車場 大磯ロングビーチ駐車場

(大磯ロングビーチ駐車場)

 比較的シンプルなコース設定で2回のアタック、希望者はお布施で追加アタック可能とのことで競技開始です。

ジムカーナ ジムカーナ

(ジムカーナ)

 前回のサーキットイヴェントでの反省をもとに、勇気を出して2回走りました。ガソリンが前側のキャブからオーバーフローしてヒヤッとしましたが、なべちゃんより許可をもらい何とか実力通りの走りができたように思いました。結果は30数台中20数番で、まあ妥当なところでした。

集合写真

(集合写真)

 集合写真を撮影して皆さんとお別れです。
 次回は長野県 松本が幹事とのことでした。

 12:00 ころに解散となりました。伊勢湾岸道路を経由して広島に帰るルートを選択しスマホナビを頼りに帰路につきました。
 ところが大磯から新東名高速道路に乗るまでのコースがわかりにくく、まっちゃん号は国道1号線を西に直に進み沼津で順調に新東名に入ったそうですが、はぐれたnomi号は箱根の山に登って、西の三島方面に行けばよいものを、北の御殿場を目指すコースに迷い込み、連休の芦ノ湖周辺の大渋滞にもつかまり大変なロス。おかげで箱根の雄大なコースをドライブし、芦ノ湖周辺のリゾート地も拝むことができましたが。
 沼津で待っていていてくれたまっちゃんと合流して新東名を走ります。この時、まっちゃん号に危険な兆候が出現。広島を出発するころから「からから」と言う異音が気になっていたようですが、だんだんひどくなっているとのこと。ジムカーナの時には調子よく、パワーも出ていたので大丈夫であろうとそのまま走っていていた由。
 さらに走っていると姫路西あたりでまっちゃんが緊急にパーキングに入りました。「失火がひどい。」とのこと。プラグを交換してエンジンをかけると2番が打っていない。異音も盛大に出ている。これは重症。おそらくバルブが変形して圧縮がなくなっている。
 さすがのまっちゃんも動揺が隠せず、保険屋への連絡もままならない様子。ソニー損保と聞き私が緊急連絡先を探しあて連絡を取りました。150Kmはローダーのサービスが付いているとのことで、姫路西から福山東までは何とかまっちゃん号を運ぶ手配ができました。それより先は未定のまま西を目指して走りながら広島の仲間に連絡を取ったところ、全くの偶然で、岡山の英田サーキットでD1グランプリがあり、参加したチームのローダーが空で福山当たりにいるとの情報を得ました。お願いして福山東でローダーを乗り換え、翌朝4:00頃広島にたどり着きました。ありがたや。

メーター

(走行距離)

 約1800Kmの冒険でした。お世話になりました。幹事のSHCCの皆さんはイヴェントに精通されていることがよくわかりました。それ以上に心を込めて準備し運営してくださったことが実感される素晴らしいイヴェントでした。ありがとうございました。
 スピードメーターも今回オーバーホールしたはずのものに交換したのですが、累積距離を示す下のメーターが故障していました。またオーバーホール、とほほ。念のため追加します。上のオドメーターの数値は1周してこの値です( ^)o(^ )。

記念品

(記念品)

 素晴らしい記念品をいただきました。おまけに、最後には仲間に助けられ、その友情が一層大切な記念品となりました。

戻る
エラン ツーリング 2017 愛知 エラン ツーリング 2022 福井
Event
Main Menu