久しぶりにエランでの遠征を企画しました。この2年間は身内の不幸が続いたのでエランでのイヴェント参加を自粛していました。いきなり走行距離2000Kmの大遠征です。
いつもこの時期にあるイヴェントなので、私の誕生日に重なります。57歳になりました。軽井沢まで800Kmあるので前日に出発しました。
今回も参加車両は同じですが、黄色のエランはオーナーが代わって”まっちゃん”さんです。バイクでの遠征をタフにこなしている方なので、エランでの遠征は初めてですが心配ないと思います。
私は風邪をこじらせていたので、いつもの”なべちゃん”にナビ兼ドライバーをお願いし、なべちゃんだよりでの参加です。
左の写真は朝ごはんに立ち寄った高速道路のサービスエリアです。最低8時間はかかると見積もり、朝7:00に出発しました。写真右は往路を疾走するまっちゃん号です。
バイクでの遠征の経験は知っていたので、さすがの走りと感心していました。後で聞いたのですが、お仕事の関係で車でのサーキット走行の講習とテストも受けておられるとか。納得。
この後、兵庫県の三木市あたりで地獄の渋滞に巻き込まれ大量の時間ロス。工事で車線規制となったところでのバスへの追突事故であったようで、一時的に車線が完全に閉鎖されたのでしょう、1時間以上6Kmの渋滞でした。かなり暑い最中でしたが、幸い両車両ともオーバーヒートせず通過できました。
この後は時間ロスを気にしながら、初体験の中央道に入り軽井沢を目指しました。悪いことに、シガーライターの電源が接触不良のようで、ナビもETCも死んでしまいました。あらかじめの点検が甘かった!まっちゃんさんに先導をお願いして、彼のスマホナビが頼りです。
予定を大幅に遅れて17:00頃中央道走行中にリーダーの長尾さんから心配の電話を頂きました。往信しようとしたらガラ携も調子悪く、連絡不能。仕方ないのでそのまま走行し18:00頃岡谷インターを通過。このとき突然まっちゃんが高速を降りるサイン。パーキングに緊急停止し作戦会議。スマホのナビは岡谷で降りて下道を軽井沢に向かうように指示を出す由。高速道路をそのまま長野に向かい折り返して(後に、少し遠回りですが時間的にはこちらが早いと聞きました)佐久インターまで行ってしまうか検討し、結局、岡谷まで引き返してナビの指示通りに下道を軽井沢を目指すことになりました。もうこの頃にはうす暗くなり始め、「さすが東は日の入りが早いね。」とナベチャン。”白樺湖””鬼押し出し””軽井沢”の地名がちらほらし安心しかかりましたが、何と軽井沢は広いこと。目的の、”軽井沢プリンスホテルウエスト”になかなかたどり着きません。どこをどのように走ったか分からないまま、「おしゃれな店が一杯あるね。」と感心しつつ 19:00 ころホテルに到着しました。12時間かかりました。
ホテルの前でまっちゃんさんはバイクのお友達のご自宅に泊めてもらう約束とのことで、暗闇に消えていきました。私とナベチャンは長尾さんがセッティングしてくださった中華料理とコッテージでの宿泊を楽しむこととしました。Micさんも同席され、ウッチーさんなど初めてお会いする方たちと楽しい夕食でした。とても疲れていたので、本当は内心期待していたH.A.さんたちとの宴会は参加を見合わせました。何と、H.A.さんの別荘での宴会であった由。失敗したなー。
写真がなくてすいません。
”軽井沢プリンスホテルウエスト”から5Kmほど離れた”軽井沢浅間プリンスホテル”に集合しました。途中に”軽井沢プリンスホテルイースト”をチラッと見ることができましたが、どのホテルもゴージャスですね。ゴルフ場併設は当たり前のようでした。写真のように雨模様の集合となりました。ホテルの駐車場です。44+2台が集まったようです。
写真右は軽井沢浅間プリンスホテルを写したつもりですが、ごらんのように相当低い建物で、後で知ることになるのですが3階建ての2階部分にエントランスがあり、この背景に浅間山の雄大な姿を拝むことができるシチュエーションです。
「長尾さんの日ごろの行いが悪いから雨なんだ。」とは口に出さずブリーフィングを待つ間、懐かしい人たちとの再会を喜び、まじめての方とのご挨拶をして時間を過ごしました。
Micさんの適切な指導で、ツーリンググループでのミニブリーフィングを行い、集合しなおして出発です。
私の班のリーダーはコベントリーガレージの社長さんで、同じく兵庫からご参加のFさん、名古屋の寅爺さん、同じくボウボウさん、まっちゃんさん、nomi号、ヨーロッパスペシャルでの参加の方がメンバーでした。
最初の区間は”パルコール嬬恋スキーリゾート”までです。途中の道は冬のチェーン走行の影響か、補修の多い、でこぼこ道がかなり続きちょっと気落ちしていると”パノラマライン”に入り非常に快適なワインディングでした。周辺の景色も最高で、高原野菜と思しき畑の土は黒々としていて、明らかに広島の赤土とは異なる風情でした。
写真は中継地での集合写真ですが、これでは何のことか分かりませんよね。流行の”ドローン”を用いたプロの手による空撮が企画されていました。「ELAN.」とエランを並べて記念写真です。飛騨の時の趣向のパクリですが、さらに一工夫ありというところです。
気がつくと、天気は綺麗に回復!主催者の日ごろの行いについての前言は撤回です。
次の区間は昼食会場の”浅間酒造観光センター”までです。
実はこの頃から体調が下降気味で、エランの運転は楽しめるものの、記録を残すまでの配慮ができずにおりました。昼食後の運転が難しいかとも思いましたが、風邪薬を追加して、「せっかくここまで来たのだから」と頑張ってみることにしました。昼食のメニューは「舞茸御膳」でおいしくいただきました。大好きな日本酒が並んでいましたが、ここは購買意欲をグッとこらえました。
この後は”おもちゃと人形自動車の博物館”を目指す予定であったようですが、私の体調と同調したのか、予定のコースが「自転車競技」のため閉鎖され、主催者の長尾さんたちが新たな楽しいコースを模索するもなかなか見つからず、それこそ私の朦朧とした頭の中のように”迷走”していました。途中に”草津温泉”の風情を楽しむコースが設定してありましたが、硫黄の匂いと交通整理のおじさんに叱られた記憶が残るのみ。残念。
結局、”くらぶち小栗の里道の駅”で緊急会議を行い、「峠道を走って軽井沢に帰る」コースが選ばれた由。私はすっかり体力を失ってしまったので、ナベチャンにステアリングをお願いし、ホテル到着を待ちわびる状態に陥っていました。後で参加者から、「あの峠道も楽しかった。」とのこと、主催者はホットしたところでしょう。私はナベチャンのドラテクを学ぶべく、恐ろしいカーブを軽々と通過するナベチャンのテクニックに驚くとともに、「エランてすごいんだ!」と再認識しました。
夜はお楽しみのパーティです。主催者のご配慮もあり、パーティまでかなりゆっくりとした時間を過ごすことができ、なんだか体力が回復してきました。
別館仕立ての会場で、重鎮メンバーのご挨拶を賜り、会食開始。アルコールもかなり入って、いつもの調子を取り戻しつつあるとサプライズ。なんと主催者からバースデイプレゼントを頂きました。右の写真の既に開いているボトルのワインがそれです。次期開催地の京都のMicさんより直接頂きました。ビックリしたので何をしゃべったよく覚えていませんが、土砂災害での広島へのご支援の感謝と今回無事エランの元気な姿をご披露できた感謝を伝えたつもりでした。のん兵衛なので帰広してすぐに味見しました。
もう一本のワイン(シャンパン?)はエンツォ=フェラーリが愛したワインとのことで、Kさんから頂きました。ネットで相談に乗っただけでしたのに恐縮です。
またまたサプライズです。
前日よりお世話になっていた”ウッチーサン”ならびにその御友人から写真のごとくの”SHCC”のグッズを頂いてしまいました。なんだか、「次は大磯まで来い。」ということか?
左の写真はビンゴの景品のブレーキオイルです。これ以上よいことがあったら帰り道が怖いのでこれで十分です。
酔ったせいか、結構体を休めることができ、翌朝は運転できそうな気分で目覚めました。左の写真は広島から参加した3人衆と愛車2台です。名古屋の寅爺さんから頂きました。振り返るとマスク姿もよい思い出か?
写真右は前回参加した高山でのジムカーナを疾走する nomi 号の額入りの写真です。この写真は何者かが広島のチャップ師匠のガレージに置いていったもの。後に蓮車親爺さんに、「そのようなことをするのは誰でしょう?」と情報の提供を依頼し、突き止めた犯人が”M氏”でした。
M氏のエランは私と同じウエッジウッドブルー。関東のナンバーのはずと探し、ようやくお礼を言うことができました。実は、M氏は前日のコースが自転車競技で閉鎖されていることをいち早く主催者に伝え、コース変更後は最後尾を走り、ミスコースする参加者を助けるなど、多大な影の貢献をされていました。
すがすがしい気分となり、空元気を取り戻し、妙義山までのコースをドライブしました。昨日のレッスンを思い出し、スローインファーストアウトを心がけ、安心してアクセルが踏めるところはしっかり加速して。思いのほか無理しないでも流れについていけることを実感。そうしているうちに”妙義山山頂駐車場”に到着。ふと景色を眺めると、絶景かな!登山を楽しむ人もあるそうです。広島ではちょっと見ることができない柱状の岩肌。なるほどねー。阿蘇の大観峰以来の感動でした。
広島までの帰りの運転をほぼナベチャンにマル投げするつもりで解散地点までのドライブも楽しむことにしました。なにやらやたら道にスリップのあとが付いている?そういえば”イニシャルD”の実写版の撮影現場と聞き納得。華麗なドリフトなどもってのほか、安全運転を心がけました。
”イニD”気分もそこそこに、主催者のご配慮で早めの解散になりました。写真奥に、リーダーを勤めてくださったコベントリーガレージの社長さんのエランが車載車に積み込まれています。我々の愛車も、まあ、よくぞ走りきったものです。
お昼ごはんをここで摂って12:00ころには広島に向けて出発できました。
来る時に学習したにもかかわらず、佐久市内でちょっと迷走。結局、高速道路を長野まで戻りそのまま広島まで高速道路のコースを選びました。ナベチャンとまっちゃんが交互に先導しながら、途中での給油や休憩の相談をしつつ、心配した日曜日の渋滞なく10時間かけて、22時頃に広島に到着しました。二人とも高速道路慣れしていてとても頼もしい。私は翌日に仕事がまっているので休憩を決め込むことができました。道中、yasuさん夫婦やジュニアさん夫婦、コベントリーガレージの車載車に遭遇しながらの帰路でした。京都での再開を約束しました。